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映像情報メディア学会 第50回技術振興賞 受賞

2023年5月31日
株式会社KDDI総合研究所

2023年5月26日、KDDI総合研究所は、一般社団法人映像情報メディア学会から、第50回技術振興賞 進歩開発賞(研究開発部門)を受賞しました。なお、当社の同賞受賞は5年連続となります。

 

■ 第50回技術振興賞 進歩開発賞
  4K/8K解像度H.266|VVC対応リアルタイムコーデックの開発

 

同賞は、映像情報メディアに関する研究・開発により、斬新な方式、システム、機器、デバイス等を完成あるいは実用化し、顕著な効果を示したグループまたは個人に授与される賞です。KDDI総合研究所は、最新の映像符号化方式 H.266|Versatile Video Coding(VVC)の国際標準化作業に参画し、VVCの標準化完了直後である2020年9月に世界初のVVC対応のリアルタイムソフトウェアコーデックを開発、さらに4K/8K映像やVR映像などの多様な映像伝送サービスへの将来的なVVCの利活用を想定した複数のライブ映像伝送実証を実施しました。特に、2021年末には放送事業者とともに、従来方式の半分のデータ量で4K/60fps映像のライブ伝送を実験し、品質を検証して4K地上波デジタル放送への発展性を実証したことが高く評価されました。

 

また、同賞受賞と同時に、以下3件の表彰を受賞しました。

 

■ 第62回丹羽高柳賞 業績賞
  H.266|Versatile Video Coding(VVC)の国際標準化と実用化への貢献
■ 第62回丹羽高柳賞 論文賞
  ケーブルテレビの実環境に基づく放送・通信映像伝送動的切換システムの実現可能性検証
■ 第56回鈴木記念奨励賞
  3Dメッシュ地図上での再帰的なカメラ姿勢更新による高精度自己位置推定

 

 

関連情報

■ 4K/8K解像度H.266|VVC対応リアルタイムコーデックの開発
・2021年4月19日
 世界初 最新の映像符号化方式H.266|VVC対応のリアルタイムコーデックを用いた8Kライブ伝送の実証実験に成功
・2021年12月23日
 映像符号化方式H.266|VVC対応リアルタイムコーデックを用いた4K/60fpsの映像伝送に成功

 

■ ケーブルテレビの実環境に基づく放送・通信映像伝送動的切換システムの実現可能性検証
・2022年11月01 J-SATEGEで動画付き論文として公開
映像情報メディア学会誌

 

■ 3Dメッシュ地図上での再帰的なカメラ姿勢更新による高精度自己位置推定
・ SIGGRAPH Asia 2022での発表(論文公開リンク)
Recursive Rendering of 2D Images for Accurate Pose Estimation in a 3D Mesh Map

 

※ニュースリリースに記載された情報は、発表日現在のものです。 商品・サービスの料金、サービス内容・仕様、お問い合わせ先などの情報は予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。