株式会社KDDI総合研究所

所長挨拶

 

 

 「ありがとう!すごいね!」
   と言っていただける組織に


~皆さまの期待を超える感動を届け続けるために~

「ありがとう!すごいね!」と言っていただける組織に
~皆さまの期待を超える感動を届け続けるために~

 

 

 平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
 株式会社KDDI総合研究所 代表取締役所長の小西 聡でございます。

 

 弊社は、1953年に国際電信電話株式会社(KDD)の設立時に、同社の研究部として発足して以降、衛星を用いた日米間のテレビ中継や、太平洋横断の光ファイバーケーブルによる大容量通信、軽量で高性能な暗号方式などの研究開発を行ってきました。これらの技術を用いて、日本のみならず世界の電気通信産業の発展に貢献できたことは我々の誇りであり、喜びです。

 

 現在、弊社ではオールフォトニックネットワークの実現を目指した光通信技術や、高速で安定した通信品質を提供する無線通信技術、要望を満たすネットワークを自動的に構築し運用する技術、没入感を高めるための三次元の映像や音響などの伝達技術、人やロボットなどが瞬時に判断して行動するために必要な情報を提供するフィジカルAI技術の研究開発に取り組んでいます。この他にも、量子コンピュータの利用技術と量子通信技術、量子コンピュータでも解読できない暗号技術など、さまざまな分野における最先端技術の研究を行っています。加えて、弊社では、これらの最先端技術の社会実装に必要な市場や制度政策等の調査研究を専門とするシンクタンクの機能も有しています。

 

 昨今、さまざまな社会課題が表面化しており、将来に向けて不安視する声が高まっています。一方で、新たな技術によって人々の暮らしはますます便利で快適になっていることも事実です。また、近い将来、人々の活動範囲も地上に留まらず、宇宙や海中に広がることも予想されます。さらに、AIや量子などのさまざまな技術が飛躍的に進化し、数十年後は現在の想像を超えるような世の中になっているでしょう。

 

 社会課題の解決とワクワクする未来の実現に向けて、KDDI総合研究所はさまざまな最先端技術の研究開発を通じて、「皆さまの期待を超える感動を届け続けられる組織」にします。そのために、弊社の成果に対して、「ありがとう!すごいね!」と言っていただけるように邁進します。ここで、この二つの単語からなるフレーズに込めた想いを説明させていただきます。まず、「ありがとう!」だけでは、最先端技術の研究開発を行う組織としては不十分ですし、「すごいね!」だけだと研究開発した技術がもたらす価値を提供できておらず、こちらも不十分です。また、語順にも想いを込めております。語順が逆になると、技術がもたらす価値よりも技術レベルの高さに対する評価が上回っていることになります。

 

 人々や地球の未来にとって何が良いのかについて、パートナー様のご協力やご支援もいただきながら、グローバルで長期的な視点も持って追求し、後世に良い社会や資産を引き継げるように尽力する所存です。 今後とも、皆さまのご支援やご協力を賜りますようお願い申し上げます。

2025年4月
株式会社KDDI総合研究所
代表取締役所長 小西 聡