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生活習慣病の「オンライン重症化予防」高度化に向けたスマホデータ活用の実証実験を実施

~オンライン生活指導の普及拡大に向け、KDDIグループとPREVENTが共同実験~

2020年5月20日
KDDI株式会社
株式会社KDDI総合研究所
株式会社PREVENT

KDDI株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:髙橋 誠、以下、KDDI)、株式会社KDDI総合研究所(本社:埼玉県ふじみ野市、代表取締役所長:中村 元、以下、KDDI総合研究所)、株式会社PREVENT(本社:愛知県名古屋市、代表取締役社長:萩原悠太、以下、PREVENT)は、KDDIグループの社員とその家族を対象に、スマートフォンのデータを活用した生活習慣病の重症化予防事業の実証実験(以下、本実証実験)を、2020年4月から2020年9月までの間、実施します。

 

■背景

 

1.生活習慣病について
・高血圧や糖尿病などの生活習慣病は、脳梗塞や心筋梗塞などの血管病の発症の原因となっており、生活習慣病が一つ増えるごとに血管病の発症リスクは倍増します(注1)。
・昨今、高血圧や糖尿病などの生活習慣病は、日本人の死因の半数以上(注2)、かつ医療費の3分の1以上(注3)を占めており、発症や重症化の予防への取り組みが重要視されています。

 

2.生活習慣病の改善・サポートについて
・生活習慣病の改善には、月に1回程度の医師による治療・処方に加え、患者本人による「食事・運動・睡眠」といった日常生活の変革が重要(注4)です。
・一方、医師の診察時以外は、患者本人に対応が委ねられていることから、行動変革やモチベーションの維持が継続できているかを定期的にサポートする生活習慣指導が必要です。
・さらに、新型コロナウイルス感染症の影響による在宅勤務・外出自粛などで、対面指導の機会減少なども想定され、オンラインによるサポート体制の充実も必要です。

 

■本実証実験のポイント

 

・PREVENTの「Mystar」は、患者本人が生活習慣を改善できるように、医療専門職(注5)による生活指導を完全オンラインで提供する重症化予防支援プログラムです。
・本実証実験では、KDDIグループで生活習慣病の通院治療を行っている社員とその家族を対象に、KDDIのスマートフォンで蓄積したデータ(Webアクセスログ、測位ログ、決済ログ、サービス利用ログなど)を活用した生活指導の高度化を検証します。
・具体的には、KDDIが参加者本人の許諾に基づいてKDDI総合研究所に提供するスマートフォンのデータを基に、「Mystar」プログラムでは把握できないプログラム開始以前の生活習慣の特徴の分析、生活指導の介入効果の予測などを行います。また、プログラム期間中に「Mystar」で取得するデータ(歩数/心拍数、血圧、食事内容、尿塩分濃度、対話/指導ログなど)に、スマートフォンのデータを加えて分析し、オンラインでの生活指導の高度化・効率化を検証します。

 

 

 

<実証実験イメージ>

 

 

KDDI、KDDI総合研究所、PREVENTは、本実証実験で得られた知見をもとに、「オンライン重症化予防」の発展や、さまざまなパートナーとの提携による最新のデジタル技術を用いたヘルスケアサービスの開発・拡充を図り、お客さまに一番身近に感じていただけるヘルスケアサービスの提供、および、健康寿命延伸への貢献を目指します。

 

詳細は、別紙をご参照ください。

 

 

 

(注1)”Magnitude of Sustained Multiple Risk Factors for Ischemic Heart Disease in Japanese Employees”(Nakamura et al.jpn Cric J, 65.11, 2001)
(注2)出所:厚生労働省「平成29年(2017)人口動態統計月報年計(概数)の概況」より
(注3)出所:厚生労働省「平成27年度 国民医療費の概況」より
(注4) ”Genetic Risk, Adherence to a Healthy Lifestyle, and Coronary Disease”(Khera A.V., Emdin C.A., Drake I., et al. N Engl J Med 2016)
(注5)管理栄養士、看護師、理学療養士など

 

※ニュースリリースに記載された情報は、発表日現在のものです。 商品・サービスの料金、サービス内容・仕様、お問い合わせ先などの情報は予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。