株式会社KDDI総合研究所 このページを印刷する

調査レポート R&A「環境への知識と意識は高まり、現在は行動の段階に」

2023年6月27日
株式会社KDDI総合研究所

KDDI総合研究所は、国内外のICT市場動向、情報通信政策などについて多角的な視点から調査したレポートR&Aを発行しました。

 

タイトル:環境への知識と意識は高まり、現在は行動の段階に

執筆者 :今村一晃

 

サマリー

今回の調査と2021年6月に実施した前回調査を比較した結果、人々の環境問題への関心や取り組みについて以下のことが言える。

 

1.環境に関するキーワードの認知度と関心
(1)SDGsやカーボンニュートラルなど環境に関するキーワードの認知度は前回の調査から大きく向上し、SDGsの認知度は90%を超え、カーボンニュートラルとサステイナブルの認知度も80%を超えた。
(2)環境に関するキーワードの関心も高まり、SDGsに関心を持つ人は50%を超えた。

 

2.環境問題への関心と環境への取り組み
(1)前回の調査では過半数が環境への取り組みを増やしたいと回答していたが、環境に取り組んでいる人の割合やマイバッグの持参など個々の取り組みについて調査した結果、前回の調査時点から環境への取り組みが増えているとは言えない。
(2)環境への取り組みについて、積極的に取り組む人と取り組まない人の二極化が進む可能性がある。

 

3.考察
(1)環境への関心が高まる一方、環境への取り組みが増えていない要因として、個人レベルで環境への取り組みを促進する仕組みがないことが一つの要因として考えられる。
(2)中国ではアリババが個人の環境への取り組みを促進するサービスとして、「アントフォレスト」や「88カーボンアカウント」を提供しており、「アントフォレスト」の利用者数が6億人を超えるなど成果が出ている。
(3)日本でも個人レベルでの環境への取り組みを増やす方法として、アリババのような利用者の多いサービスを起点として環境への取り組みを促進するサービスを導入することが考えられる。

 

 

関連レポートは下記からご覧いただけます。
環境に配慮しただけで、商品は売れるのか(2021/10/21)
環境を意識した購買は60代女性がキーパーソン(2021/08/05)

  

 

地域:日本

 

他のレポートは、「調査レポートR&A一覧」からご覧ください。

※ニュースリリースに記載された情報は、発表日現在のものです。 商品・サービスの料金、サービス内容・仕様、お問い合わせ先などの情報は予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。