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調査レポート R&A「環境に配慮しただけで、商品は売れるのか」

2021年11月16日
株式会社KDDI総合研究所

KDDI総合研究所は、国内外のICT市場動向、情報通信政策などについて多角的な視点から調査したレポートR&Aを発行しました。

 

タイトル:環境に配慮しただけで、商品は売れるのか

執筆者 :今村一晃

 

サマリー

人々の環境への意識の高まりを受けて、環境問題に取り組む企業が増えている。一方、企業の環境への取り組みが必ずしも売上増につながっていない。そこで、環境意識が高い人の購買活動の特徴について調査・分析した。

 

1.環境意識が高い人の購買活動の特徴
(1)「高いと感じても、環境に配慮した商品を購入することがある」環境意識が高い人は全体の5.3%を占める。
(2)環境意識が高い人の購買の特徴として、以下の点が言える。
 ・服を購入する時、「デザイン」、「色」、「素材」を重視する人が多い。
 ・ヘアケア商品を購入する時、「髪質に合う」、「機能性」、「洗浄力」を重視する人が多い。
 ・清涼飲料水を購入する時、「コーヒー豆などの原料」や「飲み物を作っている会社」を重視する人が 多い。
 ・食料品を購入する時、「品質」や「栄養成分」を重視する人が多い。

 

2.環境意識が高い人の今後の環境への取り組み
(1)環境意識が高い人及び環境意識のやや高い人の約40%が、今後、リサイクル素材など環境に配慮した商品の購入を増やしたいと回答している。

 

3.考察
(1)環境意識が高い人でも環境に対応した商品というだけで、その商品を選ぶ人は少ない。
(2)環境意識の高い人及び環境意識がやや高い人の双方とも約40%が、今後、環境に配慮した商品の購入を増やしたいとしている。
(3)環境意識が高い人は、品質や機能など商品力を重視する人が多いことから、環境への配慮に加えて、商品力の強化及び訴求が、環境に配慮した商品の販売拡大に向けて重要と言える。

 

地域:日本

 

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