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生活者視点でママたちのサードプレイスづくりを実施

~たまプラーザでのリビングラボ~

2021年4月27日
株式会社KDDI総合研究所

KDDI総合研究所は、横浜市と東急株式会社が進める次世代郊外まちづくりと共同で、ママたちの「サードプレイス」(注)をつくるリビングラボを実施し、活動の成果として、食のシェアを行う地域活動の運営マニュアル「みんなではじめよう シェア冷蔵庫」を公開しました。

 

「みんなではじめよう シェア冷蔵庫」は下記よりご覧いただけます。

 

 

※本マニュアルはクリエイティブ・コモンズ 表示-非営利-継承4.0国際ライセンスで公開しています。

 

 

KDDI総合研究所は、生活者一人ひとりに合わせたライフスタイルの実現を目指し、さまざまなステークホルダーを巻き込んだ共創的なイノベーションを推進しています。その一環として、生活者が参画するオープンイノベーションであるリビングラボの研究を進めてきました。
リビングラボの一つとして、2018年から、たまプラーザにおいて「ママたちのココちいいをカタチにしてみたらプロジェクト(ママココプロジェクト)」を開始しました。本プロジェクトは、子育てや家事など家族のための時間を優先して自分のための時間をなかなか確保できないママたちが、自律的な「わたし」に戻ることのできる「サードプレイス」を生活者と共にデザインする活動です。

 

本プロジェクトは、地域の生活者視点の専門家としてたまプラーザ周辺に住む2名のママが参画し、KDDI総合研究所の研究者、横浜市の行政担当者、東急のまちづくり担当者、デザイナー、建築家と共に、コアメンバーとなって進められました。コアメンバーによる検討の結果を地域イベントやSNSで公開することで、コアメンバー以外の生活者も巻き込みながら活動を推進しました。
一連のワークショップから食のシェアを通じてサードプレイスを提供する「シェア冷蔵庫」のアイデアが生まれ、2019年9月26日から9月28日まで、実証実験を行いました。本実験は、参加者が好きな時間に冷蔵庫に立ち寄り、自宅から持ってきた食品を提供したり、欲しい食品を持ち帰るというもので、たまプラーザ周辺在住の子育て中のママ26名が参加しました。

 

参加者へのアンケート結果からは、高い効果と満足度が示されました。また、同時に行ったインタビューでは、「普段使わない食材やメニューを知るきっかけになった」「平坦な毎日の刺激になった」「家族からはめったにほめられない自身の料理が、シェア冷蔵庫では肯定的に評価されるため、母親としての自尊心が満たされる」など、「シェア冷蔵庫」の効果についてさまざまな意見が寄せられました。

 

 

<アンケート結果>

 

 

(回答者数:11名)

 

 

運営マニュアル「みんなではじめよう シェア冷蔵庫」の作成および公開により、本マニュアルを通じて「シェア冷蔵庫」が横展開され、今後、ママが「わたし」に戻る活動が他の地域にも広がることを期待しています。

 

 

■ 参考
ママたちのココちいいをカタチにしてみたらプロジェクト
次世代郊外まちづくり

 

 

<実証実験の様子>

 

 

 

注)自宅や学校、職場とは別の、心地のよい第3の居場所のこと。

 

※ニュースリリースに記載された情報は、発表日現在のものです。 商品・サービスの料金、サービス内容・仕様、お問い合わせ先などの情報は予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。