
- KDDI research atelier
整理・収納から解放される新たな購買スタイルの可能性
~家の中の整理・収納と購買に関するRoomClipユーザー調査~
2020年11月24日
株式会社KDDI総合研究所
KDDI総合研究所は、2030年に実現したいライフスタイルを探るため、このたび国内最大級の住まいと暮らしのソーシャルメディア「RoomClip」(注1)と共同で、整理・収納から解放される新たな購買スタイルの可能性について、ユーザー調査を行いました。
RoomClipの概要((出典)RoomClip社メディアガイド)
■最大の課題は「モノが多すぎること」
調査は2020年3月と6月、日用品の買い物習慣や自宅の整理収納方法などについて、全国のRoomClipユーザー約2,700人へのWEBアンケートと個別インタビューにより実施しました。その結果、同ユーザーの約98%が「家をきれいに整理したい」、約71%が「自宅のモノが多すぎる」と回答。あらためて、整理・収納における最大の課題は「モノ(在庫)が多すぎること」であると判明しました。解決策の一つとしては、備蓄品の収納場所の削減につながる自動注文サービス(注2)の利用に、約3割のユーザーが興味を示しました。
調査結果:家の中の整理意向
■「ロボット配達(注3)に期待」5割超
今後、自動注文サービスが増えてくると、将来的には自宅への宅配量のさらなる増大が予想されます。また現在でも新型コロナウイルス感染拡大の影響もあり、インターネット通販の利用やまとめ買いが増えています。
調査では、約53%がロボットによる24時間宅配(ロボット配達)を「利用したい」あるいは「やや利用したい」と回答。将来のロボット配達の実現に、半数以上が期待を寄せていることも分かりました。
理由としては、「宅配の受け取り期限の21時までに帰宅できずに受け取れないこともある。受け取り時間が広がると良い。ロボットは魅力的。買い物の時間を減らすことができれば、趣味の時間に充てたい」(20代会社員男性)、「宅配ボックスは高い。置き配サービスも盗まれるリスクがある。ロボットはセキュリティがしっかりしてそうで安心。すっぴんの時の受け取りも気楽でよい」(30代主婦)、などといったユーザーの声がありました。
ロボットによる宅配のイメージ
今回の調査により、将来的に自宅の在庫量を必要最小限に留め、労をかけずに在庫管理・買い物・受け取りを行うため、在庫管理・注文・受け取りの自動化・省力化への需要は高いことが判明しました。
KDDI総合研究所は、2030年に実現したい社会像として、多様性がありながら最適化・効率化された暮らしやすい社会の提案を進めています。今後も、さまざまなパートナーと協力しながら、整理・収納の手間から解放され、快適な空間・時間を享受できる新たなライフスタイルの実現に向けて、引き続き調査・研究に取り組んでいきます。
詳細レポートはこちらを参照下さい。
(注1)「RoomClip」:インテリア専門のソーシャルネットワーキングサービス(SNS)。月間約600万人(2020年8月)が利用し、投稿写真は450万枚以上。個人の部屋のレイアウトや家具、雑貨、DIY、収納アイデアなどの実例写真を共有、ユーザー同士の交流も行っている。運営会社は、ルームクリップ株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:高重正彦)。
(注2)「自動注文サービス」:宅内の在庫の消費を把握し、自動で注文してくれるサービス。主なメリットは、在庫管理の手間がなくなり在庫切れがなくなること、在庫のための収納場所の削減につながること。既にあるサービス例は、コーヒーカプセルの自動注文。
(注3)「ロボット配達」:自動走行ロボットによる24時間宅配サービス。自分の都合の良い時間帯に、人と会わずに気兼ねなく荷物を受け取れるメリットなどがある。
※ニュースリリースに記載された情報は、発表日現在のものです。 商品・サービスの料金、サービス内容・仕様、お問い合わせ先などの情報は予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。