株式会社KDDI総合研究所 このページを印刷する

調査レポート R&A「医療に応用されるAI(人工知能)の現状と課題 ー IBM「ワトソン」とディープラーニングを中心に」

2019年5月27日
株式会社KDDI総合研究所

KDDI総合研究所員が、国内外のICT市場動向、情報通信政策などについて多角的な視点から調査したレポートR&Aを発行しました。

 

タイトル:医療に応用されるAI(人工知能)の現状と課題 ー IBM「ワトソン」とディープラーニングを中心に

 

執筆者 : KDDI総合研究所 小林雅一

 

サマリー:

近年、さまざまな分野に普及しているAI(人工知能)が、ついに私達の健康や命を預かる「医療」の分野にまで進出しようとしている。既にIBMのAIスパコン「ワトソン」が難病患者の命を救ったり、先端AI「ディープラーニング」が画像診断などで専門医に勝るとも劣らない能力を示しつつある。

 

こうした医療用AIはインドやアフリカのように、膨大な人口の割には医師の数が足りない国や地域で「医療の新たな担い手」として期待されている。また少子高齢化による労働力人口の減少が進む日本でも、特に医師不足が深刻な地方部で、医療用AIの必要性は今後高まっていくであろう。

 

ただ、こうしたAIは開発段階における使用テスト等では素晴らしい性能を示すが、いざ病院やクリニックなど医療現場で使おうとすると、現場ならではの複雑な使用環境に足を取られて本領を発揮できない。ここに見られるように、実用化に際しての課題も幾つか浮かび上がってきている。

 

また医療用AIは患者の「カルテ(診療記録)」や「ヘルスケア・データ」などを機械学習することで性能が磨かれるが、これら扱いに細心の注意を要する個人情報の漏洩など、患者のプライバシーが侵害される恐れも指摘されている。

 

本レポートでは「人の命」という究極の領域に踏み出したAIの現状と課題、リスクなどを探っていく。

 

地域:世界、米国、日本、 アジア、英国

 

他のレポートは、「調査レポートR&A一覧」からご覧ください。

※ニュースリリースに記載された情報は、発表日現在のものです。 商品・サービスの料金、サービス内容・仕様、お問い合わせ先などの情報は予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。