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神戸市とKDDI総合研究所が循環型社会形成に向けた事業連携協定を締結

~DXでぽい捨て削減と資源循環を促進~

2023年3月24日
兵庫県神戸市
株式会社KDDI総合研究所

1.協定の趣旨
神戸市と株式会社KDDI総合研究所(本社:埼玉県ふじみ野市、代表取締役所長:中村 元、以下「KDDI総合研究所」)は、2023年3月24日に、デジタルトランスフォーメーション(DX)により、ぽい捨て削減と資源循環を促進する、環境負荷の少ない循環型社会の形成に向けた事業連携協定(以下「本協定」)を締結しました。

 

 

 

 

2.協定締結日
2023年3月24日

 

3.協定の内容
ぽい捨て削減および資源循環を促進するための調査・分析として、以下の内容に取り組みます。
・スマートごみ容器(注1)の設置効果の検証
・ごみ蓄積量データ、散乱ごみ分布データ、人流データを用いたごみ発生メカニズムの解明
・シミュレーションを用いたぽい捨て削減および資源循環を促進する施策検証

 

※事業連携協定はこちらを参照ください。

 

(参考)神戸市のぽい捨て削減に向けた実証実験について
神戸市は、起業・スタートアップ支援による神戸経済の活性化を目指す目的で、スタートアップから最先端のテクノロジーを用いたソリューションおよびその実証実験の提案を受け、社会・行政課題の解決を目指す「Urban Innovation KOBE +P」事業を行っています。その一環で、三宮地区に6カ所12基のスマートごみ容器を設置し、ぽい捨て削減に向けた実証実験(以下「本実証」)を2022年10月7日から実施しています(注2)。スマートごみ容器はIoT機能によりごみの蓄積量データの収集が可能であり、そのデータを本協定での取り組みにも活用します。

 

神戸市は、散乱ごみ分布調査(注3)を利用し、従来のごみ容器が設置されていた2022年9月とスマートごみ容器に入れ替えた後の同年11月にそれぞれ、その周辺の散乱ごみ分布状況を調査(以下「本調査」)しました。これによりスマートごみ容器設置前後で散乱ごみ分布状況を比較することが可能となり、そのデータを本協定での取り組みにも活用します。

 

KDDI総合研究所は、先端技術の活用による地域の持続的発展やICTの活用による社会の環境負荷の低減に貢献することを目指し、独自のシミュレーター(注4)を開発しています。人流データ(注5)や本実証に基づくごみの蓄積量データ、本調査に基づく散乱ごみ分布データをシミュレーターに入力することにより、ごみの発生をデジタルツイン(注6)で可視化し、ぽい捨て削減および資源循環促進に適した施策を事前検証できるようにします。

 

本協定を通じて、神戸市とKDDI総合研究所は、循環型社会形成に向けてさまざまなDXの取り組みを推進し、環境先進都市としての地域活性化を目指します。

 

 

(注1)株式会社フォーステック スマートごみ容器「SmaGO」
スマートごみ容器は、ソーラーパネル充電による自動圧縮機能により、溜まったごみを5分の1程度に圧縮することでごみ容量を増やすとともに、センサー通知でごみがあふれることを防ぐことが可能
(注2)スタートアップ提案型実証実験事業「Urban Innovation KOBE+P」× フォーステック ~スマートごみ容器でまちを綺麗に!~
神戸市記者発表資料(2022年9月30日)
(注3)株式会社ピリカが提供する、スマホのカメラとAIを使用したごみ分布調査サービス 「タカノメ」により、ごみの分布図を作成
(注4)シミュレーターに関する学会発表
Masakuni Tsunezawa, Kohei Sugiyama, Kazuyuki Tasaka, and Shinichi Fukushige, “Understanding distributed recycling: Effects of consumer behaviors on environmental performance,” The 12th International Symposium on Environmentally Conscious Design and Inverse Manufacturing (EcoDesign 2021), Dec. 2021.
(注5)KDDI株式会社 位置情報分析ツール 「KDDI Location Analyzer」
(注6)現実世界にある物理的な情報をIoTなどで取得し、仮想世界に現実世界そっくりの空間を再現する技術

 

※ニュースリリースに記載された情報は、発表日現在のものです。 商品・サービスの料金、サービス内容・仕様、お問い合わせ先などの情報は予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。