
高速赤外線技術を使ったUSB 2.0のワイヤレス化に成功 ~ケーブル不要の簡単操作のUSB通信を実現~
2009年7月14日
株式会社KDDI研究所
株式会社KDDI研究所(本社:埼玉県ふじみ野市、代表取締役所長:秋葉 重幸)は、モバイル機器やパソコンのインターフェースとして世界で最も普及しているUSB (Universal Serial Bus)の高速赤外線通信技術を使ったワイヤレス化に成功しました。これまでのUSB通信では機器同士を接続するためにはケーブルを用いる必要がありましたが、開発した技術を用いると接続したい機器同士を向き合わせるだけで通信を行うことができ、モバイル機器などの利便性を飛躍的に向上させることができます。
USBはモバイル機器などの情報端末や周辺機器に搭載されている世界で最も普及している有線インターフェースです。中でも通信速度が480Mbit/sのUSB 2.0はコンテンツのコピーやバックアップなど様々な用途で用いられています。
今回、開発した技術ではUSB 2.0の電気信号を赤外線信号に変換し、高速赤外線通信によりワイヤレス化します。その際、電気信号と赤外線信号の変換器にUSBの通信を模擬する機能を持たせることによって、これまでに市販されているモバイル機器やUSB周辺機器のハードウェアとソフトウェアには一切変更を与えずワイヤレス化が実現できます。さらに、赤外線通信の高いセキュリティ性により事前の接続認証を必要としない瞬時のワイヤレス接続が可能です。またUSB通信の特長である、 “USB周辺機器を接続するとシステムを再起動することなく直ぐに利用できる「ホットスワップ」動作”も可能となります。これにより、ユーザーは接続したいUSB周辺機器上の赤外線通信インターフェースとモバイル機器の赤外線通信インターフェースを向き合わせるだけでUSB周辺機器が利用できるようになります。
これにより、USBケーブルを持ち歩くことや接続する作業が不要になるため、特に持ち運ぶ機会の多いモバイル機器の利便性を大きく向上します。
*今回開発した技術は、2009年7月22日~24日の期間に東京ビッグサイトで開催される「Wireless Japan 2009」で展示いたします。
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