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調査レポート R&A「アリババのテクノロジー祭典『雲栖大会(ユンチーダーフイ) The Apsara Computing Conference』」報告 後編

2020年3月19日
株式会社KDDI総合研究所

 

KDDI総合研究所は、国内外のICT市場動向、情報通信政策などについて多角的な視点から調査したレポートR&Aを発行しました。

 

タイトル:アリババのテクノロジー祭典「雲栖大会(ユンチーダーフイ) The Apsara Computing Conference」報告 後編

 

執筆者 :菊谷信宏

 

アリババのテクノロジーカンファレンス「雲栖大会(ユンチーダーフイ)」報告レポート後半は、雲栖大会(ユンチーダーフイ)の2日目に開催された「雲栖大会ニュー・リテールサミット(雲栖大会新零售生态峰会)」に焦点をあてて報告したい。アリババが展開する小売業のデジタルアップグレード戦略である「ニュー・リテール戦略」の最新動向をお伝えすると同時に、ニュー・リテール戦略がアリババのエコシステムをどのように活用し展開されているのかを考えていきたい。
ニュー・リテール戦略とは、3年前の2016年「雲栖大会(ユンチーダーフイ)」の場所でジャック・マーが発表した小売業のデジタルアップグレード戦略の名称であるが、あれから3年が経過した2019年の雲栖大会(ユンチーダーフイ)では、雲栖大会ニュー・リテールサミット(雲栖大会新零售生态峰会)という単独セッションが開催され、ニュー・リテール戦略を導入した各企業が業績改善を伴った形で成功事例を次々と発表するまでになった。中国メディアはこうした展開を受け「ニュー・リテール2.0時代」の幕開けとして報じ、今回の雲栖大会(ユンチーダーフイ)の中でも心に残る印象的なシーンとなった。
今レポートでは、前半部分で「雲栖大会ニュー・リテールサミット(雲栖大会新零售生态峰会)」で発表された具体的事例を確認し、後半部分でこうした事例を筆者なりに分析し、ニュー・リテール戦略の目指すゴールを明らかにしてみたい。ニュー・リテール戦略が、当初我々が想定していたよりも広範囲に拡大している様子がおわかりいただけるのではないだろうか。

 

地域:中国

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