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調査レポート R&A「人生100年時代の次世代バイオマーカー」

2023年6月27日
株式会社KDDI総合研究所

KDDI総合研究所は、国内外のICT市場動向、情報通信政策などについて多角的な視点から調査したレポートR&Aを発行しました。

 

タイトル:人生100年時代の次世代バイオマーカー

執筆者 :永田雅俊 中村みゆき

 

サマリー

人生100年時代を迎え、生活習慣病等の疾患対策や健康づくりが注目されている中、昨今では、DNA解析で得られたゲノムの情報から、遺伝的な特定疾患への罹患リスクやその人の体質など、健康に関する先天的な情報を幅広く調べることが可能となってきた。
DNA解析技術の進展には目覚ましいものがあるが、DNA解析で得られるものは、ゲノムのように先天的に決まった情報だけではない。エピゲノムと呼ばれる後天的にゲノムのはたらきのオン・オフを決める情報までがわかるようになってきた。
エピゲノムの一部には過去の生活習慣や生活環境の影響の積み重ねが表れることから、その状態を知ることで健康管理に生かせるという特徴がある。また、エピゲノムの情報をもとに、生体内の老化を示す指標、すなわち生物学的年齢を算出することも可能である。海外ではエピゲノムをバイオマーカーとして健康状態の評価に活用しようとする動きもあり、エピゲノムの検査サービスも既に始まっている。
本稿ではエピゲノムに焦点を当て、まず、エピゲノムとは何かについて、ゲノムと合わせて解説する。エピゲノムはヘルスケア領域でどう役立つのか、どんな未来が考えられるのか、最新の研究動向や海外のエピゲノム検査サービスの事例を取り上げながら、エピゲノムの持つ可能性を紹介する。

  

 

地域:日本

 

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