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調査レポート R&A「より良い社会の実現を目指すインパクト投資とインパクト・ボンド」

2022年8月31日
株式会社KDDI総合研究所

KDDI総合研究所は、国内外のICT市場動向、情報通信政策などについて多角的な視点から調査したレポートR&Aを発行しました。

 

タイトル:より良い社会の実現を目指すインパクト投資とインパクト・ボンド

執筆者 :林 イラン

 

サマリー

財務的利益と社会的価値の両方を追求するインパクト投資への注目が高まっている。インパクト投資の一つの類型であるインパクト・ボンドは、インパクト投資(impact investing)、結果に基づく支払い(payment by results)及び官民パートナーシップ(public private partnership)の三つの特性を持っている。2010年英国で世界初のソーシャル・インパクト・ボンド(SIB: Social Impact Bond)が開始されてから、多様な政策分野においてインパクト・ボンドの仕組みを活用する事例が増えつつある。

 

本稿は、ソーシャル・インパクト・ボンドから派生した開発インパクト・ボンド(DIB:Development Impact Bond)、環境インパクト・ボンド(EIB:Environmental Impact Bond)、キャリア・インパクト・ボンド(CIB:Career Impact Bond)の概念と特徴、事例紹介を通じて、社会的価値を実現する多様なインパクト投資に対する理解を深めることを目的とする。

 

各インパクト・ボンドは、分野や対象など少しずつ異なるものの、既存の資金調達モデルの限界を克服し、社会と環境に好影響を与える事業を拡大するために組成された。今後、公共及び民間のいずれの分野においてもインパクト・ボンドが活用される可能性は高く、インパクト投資普及の一助となるものと期待される。インパクト投資がこれまでの慈善活動と投資の形態を超え、社会と環境を改善する多面的価値をいかに実現していくのか注目に値する。

   

地域:世界

 

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