株式会社KDDI総合研究所 このページを印刷する

調査レポート R&A「韓国の新ライフスタイルトレンド『副キャラを作ろう』」

2021年10月19日
株式会社KDDI総合研究所

KDDI総合研究所は、国内外のICT市場動向、情報通信政策などについて多角的な視点から調査したレポートR&Aを発行しました。

 

タイトル:韓国の新ライフスタイルトレンド「副キャラを作ろう」

執筆者 :安 順花

 

サマリー

近年韓国では、新たな自分・仕事づくりという意味で「副キャラ」が注目されている。「副キャラ」は、普段の自分と違う、新しい姿やキャラで行動することを指す。自己啓発や副業のニーズ、非対面サービスの増加を背景として、本業以外に自分の趣味や特技を活かし、自己実現・充実した生き方や、さらに収益を創出する人が増えている。

 

終身雇用の崩壊、就職難など雇用関係に対する不安や、勤労時間短縮制度の導入による仕事とプライベートに対する価値観の変化、柔軟な働き方としてのギグ・エコノミーの広がりは副業を後押ししている。これまで副業関連市場では専業フリーランサーや非正規労働者が中心であったが、会社員の副業者の加勢により市場は大幅に拡大し細分化している。

 

他者との競争を意識した自分のスキル向上よりも、健康・趣味・知識・人間関係など「自分らしさ」を向上させようとする人々のニーズに応じて、趣味・自己啓発・動機付けなどを支援するオンラインクラスやオフラインコミュニティサービスも注目されている。また、経済的自立を達成して早期リタイアを目指す若者の増加により、少額で簡単に株・暗号資産・アート・音楽著作権などへ投資できる「小数点取引」サービスも浮上している。

 

今後も柔軟な働き方や在宅勤務の広がりにより、副業・兼業は増加すると予想される。これによって自分の好きなこと、趣味、特技の見つけ方・磨き方の支援ツールや、副業・兼業による収入の資産運用・税金対策などを支援するサービスへのニーズも高まると考えられる。

 

地域:韓国

 

他のレポートは、「調査レポートR&A一覧」からご覧ください。

※ニュースリリースに記載された情報は、発表日現在のものです。 商品・サービスの料金、サービス内容・仕様、お問い合わせ先などの情報は予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。