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調査レポート R&A「新型コロナによる買い占めによる消費者の備蓄への影響(家で備蓄している商品とECの対応)」

2020年10月2日
株式会社KDDI総合研究所

KDDI総合研究所は、国内外のICT市場動向、情報通信政策などについて多角的な視点から調査したレポートR&Aを発行しました。

 

タイトル:新型コロナによる買い占めによる消費者の備蓄への影響(家で備蓄している商品とECの対応)

執筆者 :KDDI総合研究所 フューチャーデザイン部門 今村一亮

 


1 本報告書の目的

新型コロナウイルスが感染拡大した3月、トイレットペーパーなどの商品が買い占められ、スーパーなどの店頭から在庫がなくなった。そこで、備蓄の現状と今回の買い占めによる今後の備蓄に関する消費者の対応を把握する。

2 日用品・食料品に関する現状の備蓄について

・日用品・食料品を備蓄している人は76.5%いる。

・備蓄している上位5品目は、トイレットペーパー、ミネラルウォーター、ティッシュペーパー、洗濯用洗剤、お米。

3 新型コロナウイルスの買い占めによる備蓄に関する今後の対応について

・新型コロナウイルスの買い占めの影響として、48%が日用品・食料品の備蓄を増やすと回答している。

・備蓄を増やすと回答した人は、備蓄の量を変更しない人よりも日用品や食料品をECで購入している。

・備蓄を増やしたいという回答者の割合は宅配ボックス利用者の方が高く(54.8%)が、宅配ボックス未利用者を8.0pt上回る。

4 日用品・食料品の備蓄に関するECの対応

・今回の買い占めの影響で日用品・食料品の備蓄を増やす人は、備蓄を増やさない人よりもECの利用率が高いことから、今後、ECで日用品・食料品を購入する量は増えると考えられる。

・備蓄を増やす人の過半数がミネラルウォーターやトイレットペーパーを価格重視で選ぶ一方、お米で価格を重視する人は33.6%にとどまるなど、全ての商品が価格で選ばれているわけではない。

・このことから、商品の品揃えを、価格だけでなく、ブランドなど価格以外の要素も考慮することが重要である。

 

地域:日本

 

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