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ヘリコプター基地局の開発で2020年度電波功績賞を受賞

~5Gの開発・実用化、周波数共用の推進など3件で受賞~

2020年6月25日
KDDI株式会社
株式会社KDDI総合研究所

KDDIとKDDI総合研究所は、「ヘリコプター・ドローン搭載型モバイルシステムの開発」の取り組みに対し、2020年6月24日に一般社団法人電波産業会(以下、ARIB)主催の「第31回(2020年度)電波功績賞電波産業会会長表彰」を受賞しました。

 

電波功績賞は、ARIBにより、電波の有効利用に関する研究開発において画期的かつ具体的な成果をあげた個人・団体、あるいは電波を有効利用した新しい電波利用システムの実用化に貢献した個人・団体に対して授与されるものです。

 

 

 

<ヘリコプター基地局>

 

 

KDDIとKDDI総合研究所は、災害時における携帯電話のご利用が困難なエリアでの通信手段の確保と迅速な救助活動に貢献することを目的として2019年11月に実証実験を行い、国内で初めて、小型携帯電話基地局を搭載したヘリコプターを用いて通信可能エリアの確保に成功しました。
このたびの受賞では、自治体と連携した山岳遭難救助訓練により捜索時間の大幅短縮の可能性を確認するなど、電波の有効利用に大きく貢献した点が評価されました。

 

(参考)
2019年11月6日 ニュースリリース
国内初、災害対応向け「ヘリコプター基地局」を活用した通信手段確保の実証実験に成功
~上空からエリア化、被災者の位置確認や通信確保が可能に~

 

また、KDDIは、「第5世代移動通信システム(5G)の開発・実用化」において「電波功績賞総務大臣表彰」(注1)、ならびに「700MHzの終了促進措置に伴う周波数共用の推進」において「電波功績賞電波産業会会長表彰」(注2)を共同で受賞しました。

 

KDDIとKDDI総合研究所は、「通信とライフデザインの融合」を推進し、"社会の持続的な成長に貢献する会社"として、人々・企業・社会をつなぎ、さまざまなパートナーとともに、未来へワクワクする体験価値を創造していきます。

 

 

■第31回(2020年度)電波功績賞受賞について

 

受賞項目 受賞理由

総務大臣賞
「第5世代移動通信システム(5G)の開発・実用化」

第5世代移動通信システム(5G)を開発・実用化するために、早期から5G関連技術の実現性検証・評価に取り組み、社会課題の解決や地方創生等に向けた地方自治体や様々な業界のパートナーとの実証実験や体験イベントの展開、システムの国際標準化活動並びに技術開発の積極的な推進、超高速・超低遅延・多数同時接続を可能とする5Gサービスの提供の実現など、電波の有効利用に大きく貢献した。

一般社団法人電波産業会会長表彰
「700MHzの終了促進措置に伴う周波数共用の推進」

3.9世代移動通信システム用周波数の確保のために実施した700MHzの終了促進措置に伴う周波数移行において、既存無線システムとの周波数の地理的な共用と時間的な共用の調整を実施するため、綿密な運用調整を行い、既存無線局の移行と並行して基地局の整備を可能とし、移行期間に携帯電話事業者合計約38,000局の基地局を順次整備しサービスを開始するなど、電波の有効利用に大きく貢献した。

一般社団法人電波産業会会長表彰
「ヘリコプター・ドローン搭載型モバイルシステムの開発」

災害時における携帯電話サービスの臨時通信可能エリアの形成や救助活動の支援のために、ドローンやヘリコプターに搭載可能な小型モバイルシステムを開発し、それぞれに搭載した場合の通信可能エリアを確認すると共に、エリア内における地上携帯電話数の計数・位置推定手段を確立し、自治体と連携した山岳遭難救助訓練により捜索時間の大幅短縮の可能性を確認するなど、電波の有効利用に大きく貢献した。

 

 

(注1)株式会社NTTドコモ、ソフトバンク株式会社と共同受賞
(注2)一般社団法人700MHz利用推進協会、ソフトバンク株式会社、株式会社NTTドコモと共同受賞

 

 

※ニュースリリースに記載された情報は、発表日現在のものです。 商品・サービスの料金、サービス内容・仕様、お問い合わせ先などの情報は予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。