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KDDI総合研究所とノキア ベル研究所、6Gの実用化に向けた研究開発に関する共同研究契約を締結

2025年11月6日
株式会社KDDI総合研究所
ノキア ベル研究所

株式会社KDDI総合研究所(本社:埼玉県ふじみ野市、代表取締役所長:小西 聡、以下 KDDI総合研究所)とノキア ベル研究所(本社:アメリカ合衆国 ニュージャージー州 マレーヒル、所長:ピーター・ヴェッター)は、6Gの実用化に向け、通信技術の研究や実証実験を共同で実施する共同研究契約(以下 本契約)を2025年11月5日に締結しました。

 

 

 

 

6Gに向けて、3GPPを中心に標準化の議論が本格的に進むなど、世界各国で技術開発が加速しています。通信を主軸に先端技術の研究開発を進めるKDDI総合研究所と、革新的な通信技術で世界をけん引するノキア ベル研究所は、それぞれの強みを生かし、6G実用化に向け新たな技術の開発に取り組むことに合意しました。
両社は、本契約に基づき6Gの新規周波数候補のFR3(注1)を対象に基地局の消費電力低減と通信品質向上を両立するための技術と、障害や災害時でも通信を維持するためのレジリエント性(注2)の高いモバイルコア技術(注3)の研究を開始します。

 

KDDI総合研究所代表取締役所長の小西 聡は「今回のノキア ベル研究所との戦略的かつ密接な協力を通じて研究開発を推進することで、6Gに向けて『つなぐチカラ』をさらに強化できることを確信しております。そして、新たな価値をお客様に提供し、社会の発展に貢献し続けていていくことを目指してまいります。」と述べています。
また、ノキア ベル研究所所長のピーター・ヴェッターは「将来のネットワークに内在する課題に取り組むには、業界内の緊密な連携が不可欠です。KDDI総合研究所とノキア ベル研究所は、両社の多様な視点を生かしながら、最先端のネットワーク技術をさらに進化させることができます。これらの共同成果により、6Gを強靭で高効率、かつインテリジェントな技術へと進化させていくことを期待しています。」と述べています。

 

なお、両社は、新規周波数候補のFR3を対象とした消費電力低減技術について、2025年11月5日から7日までニューヨークで開催されるイベント 「Brooklyn 6G Summit 2025」で発表します。

 

 

 

(注1)6GHzから24GHzまでの帯域を含む周波数帯で、高速大容量でありながら比較的広いエリアを確保しやすい周波数帯として6Gに向けて世界的に注目をされている周波数範囲。
(注2)障害や災害が発生しても、通信サービスを継続できる強さや柔軟性のこと。ネットワークの一部が故障した場合でも、即座にサービスを復旧できるようなしなやかなシステムを目指します。
(注3)スマートフォンなどの通信を支えるネットワークの制御部。認証や移動管理、データ転送や品質制御などを担う中核システム。

 

※ニュースリリースに記載された情報は、発表日現在のものです。 商品・サービスの料金、サービス内容・仕様、お問い合わせ先などの情報は予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。