株式会社KDDI総合研究所

<別紙>

 

■本実証実験概要

 

1.ヘリコプター基地局の特長
(1)無線設備およびモバイルコア設備を小型化・軽量化し、人がバッグを担いでヘリコプターへの搭乗が可能。バッグを含めた総重量は約7kg。
(2)モバイルコア設備は、移動管理機能、ユーザーデータ転送機能(注4)、ロケーションサーバー(注5)、呼処理システム(注6)などを有し、山間部など車載型基地局車が到達できない地域においても、ヘリコプター基地局単独で携帯電話のエリアを構成し、通話、SMSの提供、携帯電話の位置(GPS)情報の取得が可能。エリア化可能な範囲は約1.6~2.0km。

 

 

 

<ヘリコプターに搭載する小型携帯電話基地局>

 

 

2.実施内容
以下(1)~(4)について実験を行い、あわせて、魚沼市消防署と遭難救助訓練を実施し、遭難者捜索を迅速に行うことができることを確認しました。
(1)携帯電話基地局の電波の与干渉調査
(2)携帯電話の通信(通話・SMS)の可否確認
(3)通信可能エリアの調査
(4)4G LTEによる携帯電話からの電波検出による携帯電話の位置推定精度

 

 

 

<実証実験イメージ図1(上記(1)~(3))>

 

 

 

 

<実証実験イメージ図2(上記(4))>

 

 

3.実証実験日
2019年10月23日~2019年11月6日

 

4.実施場所
新潟県魚沼市銀山平(中荒沢付近)

 

5.各社の役割

 

KDDI
・ヘリコプター基地局の企画・実用化検討
KDDI総合研究所
・モバイルコア設備の小型・軽量化、実証実験の推進、実用化検討
魚沼市
・実証実験場所の提供、ヘリコプター基地局を活用した遭難救助訓練の実施
富士通
・携帯電話基地局の小型・軽量化、実証実験の支援

 

 

 

(注4)携帯電話の在圏管理を行う信号処理機能群(例えば移動管理機能)に対して、携帯電話のアプリ全般のデータ転送を行う機能。
(注5)携帯電話からGPS情報を取得する機能。
(注6)通話の発着信に係る機能で、携帯電話が稼働時に取得するIPアドレスを管理する。発信時に電話番号から着信携帯電話のIPアドレスを割り出す。

 

 

 

 

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