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省メモリのマイコンシステム向け日本語テキスト音声合成ソフトウェアを開発

~あらゆるモノが自由にしゃべる世界の実現に向けて~

2019年7月30日
株式会社KDDI総合研究所

株式会社KDDI総合研究所(本社:埼玉県ふじみ野市、代表取締役所長:中島康之、以下「KDDI総合研究所」)は、動作に必要なRAMサイズを従来の半分に削減した(注1)日本語テキスト音声合成ソフトウェアを開発しました。これにより、従来の「N2」(注2)で必要としていた外部RAMが不要となり、1円玉よりも小さいマイコンボードで日本語テキストの読み上げが可能になります。
今後、ソフトウェアの検証を行い、テキスト音声合成ソフトウェア「N2」の新バージョンとして2019年度内に提供を開始する予定です。

 

 

 

音声合成ソフトウェアが動作するマイコンボードのサンプル

 

 

また、今回開発した音声合成ソフトウェアが動作するハードウェアを、2019年8月3日(土)から4日(日)まで東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催されるMaker Faire Tokyo 2019のKDDIブースで展示します。

 

 

 

KDDI総合研究所が試作した音声合成ハードウェア

 

 

本ソフトウェアにより実現される小型のテキスト読み上げハードウェアと、BLEやLPWAなど(注3)の省電力の小型通信モジュールを組み合わせることで、遠隔から様々なモノをしゃべらせることができます。
KDDI総合研究所は災害時情報の読み上げなどの需要にこたえるとともに、音声合成による新たな体験を提供するためにあらゆるモノが自由にしゃべる世界の実現に向けたプラットフォームを構築して誰でもモノをしゃべらせることが簡単にできる環境を作っていきます。

 

 

 

あらゆるモノが自由にしゃべる世界のイメージ図

 

 

(注1)従来の「N2」マイコン版の1/2となる、256KBのRAM(Random Access Memory)空き容量で動作
(注2)世界初、小型IoT機器で利用可能な日本語テキスト音声合成ミドルウェアを開発
(注3)BLE(Bluetooth Low Energy)、LPWA(Low Power Wireless Access)

 

 

※ニュースリリースに記載された情報は、発表日現在のものです。 商品・サービスの料金、サービス内容・仕様、お問い合わせ先などの情報は予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。