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令和6年度 全国発明表彰「日本経済団体連合会会長賞」を受賞

~混雑度推定によるトラフィック制御技術でモバイルインターネットの普及に貢献~

2024年6月4日
KDDI株式会社
株式会社KDDI総合研究所

KDDIとKDDI総合研究所は2024年6月4日、令和6年度 全国発明表彰において、両社が発明した「ネットワークの混雑度推定による端末トラヒック制御技術(以下 本技術)(注1)の発明」が「日本経済団体連合会会長賞」を受賞したことをお知らせします。

 

 

 

<本技術が搭載された端末(例)>

 

 

公益社団法人 発明協会により1919年に創設された全国発明表彰は、日本の科学技術の向上と産業の発展に寄与することを目的とし、多大な功績を挙げた発明、考案、意匠、あるいはその優秀性から今後大きな功績を挙げることが期待される発明などを表彰するものです。

 

本技術は、3G携帯電話向けサービスに対応した機種に搭載されていたトラフィック制御技術です。通信機器がネットワークの混雑度を推定しながら自律的にトラフィック量を制御することにより、多数の通信機器が同時に通信を行う際のトラフィック輻輳(注2)を回避することができます。本技術の活用により、2022年3月の当社3G携帯電話向けサービスの終了まで安定した通信環境を提供し、モバイルインターネットの普及に貢献したことが評価され、このたびの受賞となりました。
あらゆるモノがインターネットとつながるIoT化が進む中、引き続き限られたネットワーク資源を有効活用するための技術としての貢献が期待されています。

 

 

■ 本技術の概要
通信機器内でネットワークの混雑度を推定する期間と、その結果に基づいて通信速度を制限する期間を交互に設けることで、混雑度に応じたきめ細かい制御を実現します。これにより、限られた通信資源を多くのお客さまに有効に利用していただく仕組みです。

 

 

 

<ネットワークの混雑度推定に基づくトラフィック制御の仕組み>

 

 

■ 受賞者
発明者ならびに法人代表としてKDDI 代表取締役社長 CEO 髙橋 誠が以下の通り受賞しました。

 

日本経済団体連合会会長賞株式会社KDDI総合研究所 代表取締役所長中村 元
株式会社KDDI総合研究所岸 洋司
発明実施功績賞KDDI株式会社 代表取締役社長 CEO髙橋 誠

 

 

KDDIとKDDI総合研究所は、今後もお客さまが快適にサービスをご利用いただける環境を提供するため、新たな技術の創出に取り組んでいきます。

 

 

 

(注1)KDDIとKDDI総合研究所にて関連特許を2010年9月に取得済み(特許4577220)
(注2)ネットワーク機器や回線など特定の箇所に通信が集中すること。

 

※ニュースリリースに記載された情報は、発表日現在のものです。 商品・サービスの料金、サービス内容・仕様、お問い合わせ先などの情報は予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。