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ARによる作業指示を視線の先にぴったり表示する遠隔作業支援システムの提供開始について

~透過型スマートグラスで遠隔作業支援がより直観的に~

2018年4月26日
株式会社KDDI総合研究所

株式会社KDDI総合研究所(本社:埼玉県ふじみ野市、代表取締役所長:中島康之、以下「KDDI総合研究所」)は、遠隔の指示者が作成したAR(Augmented Reality;拡張現実)を、リアルタイムで透過型スマートグラスの装着者の視線に合わせて実世界に重畳することが可能なソフトウェアを、世界で初めて実用化しました(注1)。2018年6月1日(金)より、遠隔作業支援システム「VistaFinder Mx」(注2)のオプション機能として提供を開始します。

 

ARを活用した遠隔地からの作業支援は、働き方改革に必要とされる労働参加率向上を実現するためのICT利活用の一つと言えます(注3)。今回の実用化では、KDDI総合研究所が2016年3月に世界で初めて開発に成功したソフトウェア技術「PITARI(PIctureless Transmissive Augmented Reality Interface)」(注4)を「VistaFinder Mx」に搭載しました。遠隔の作業指示者から与えられたARの指示を、スマートグラスを装着した作業者の視界にピタリと表示することができるため、ハンズフリーで直観的に作業を行うことが可能になります。スマートグラスは製造現場や運用保守現場などの業務系での利用が増加しつつあり、本システムの実用化によって利便性が向上し、その活用の場が更に広がることが期待されます。

 

KDDI総合研究所はこれからも、ARを始めとするICTを活用して日常生活やビジネスシーンにおいてお客様の体験価値を向上する取り組みを進めていきます。

 

AR表示の見え方の比較

 

なお、提供に先立って、2018年5月9日(水)~11日(金)に東京ビッグサイトで開催される「第7回IoT/M2M展」(BIGLOBE/KDDIテクノロジー社共同ブース、西2ホール(1階)/小間番号:西10-42)」で本機能を展示します。

 

【提供開始日】
2018年6月1日(金)

 

【価格】
詳細はお問い合わせください。

 

【対応機種】
EPSON社スマートグラス「MOVERIO BT-300/BT-350」
(今後、順次、追加する予定です)

 

【お問い合わせ先】
inquiry@kddi-research.jp

 

【KDDI総合研究所製品HP】

 

【参考】
世界初、AR画像を視線の先にぴったり表示する透過型スマートグラス用ソフトウェアを開発
~日常や仕事にプラスα(アルファ)のコミュニケーション体験を~

 

(注1)KDDI総合研究所調べ。
(注2)スマートフォン、タブレット、モバイルPC、スマートグラスなどで撮影した現場の映像を、あらゆるネットワーク回線を使って、簡単、安全、高品質に伝送することができる遠隔作業支援システムです。ウェアラブル端末によるハンズフリー伝送、ARによる直感的な作業指示など多彩な機能を有しています。なお、「VistaFinder Mx」は、その遠隔作業支援の分野における業績が認められ、情報通信及び放送の進歩発展への著しい功績に対して贈呈される第63回前島密賞(2017年度)を受賞しました。
(注3)平成29年版情報通信白書
(注4)KDDI総合研究所が開発した「深度センサーやトラッキングセンサーが無いスマートグラスでも簡単な補正作業で物体の奥行きや位置を把握する技術」により、遠隔の指示者が作成したARのみを装着者の視界にすぐさまピタリと表示させることを可能とするソフトウェア技術です。

 

※ニュースリリースに記載された情報は、発表日現在のものです。 商品・サービスの料金、サービス内容・仕様、お問い合わせ先などの情報は予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。