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音声合成ソフトウェア「N2」に iOS版TTSライブラリが登場  5月27日より提供開始

2013年5月23日
株式会社KDDI研究所

 株式会社KDDI研究所は、日本語音声合成ソフトウェア「N2(エヌツー)」の、iOSアプリ開発者向けテキスト音声合成(TTS)ライブラリソフトウェア開発キット(SDK)を2013年5月27日(月)より提供いたします。

 

 KDDI研では、2011年からAndroid™用日本語TTSアドオン「N2 TTS」(無償)、および、Android™アプリ開発者向けTTSライブラリSDKの提供を開始し、既に多くのAndroid™向けアプリ・企業向けシステム等にご利用いただいております。本SDKは、Android版と同様、省サイズ(9.3万語辞書、1声質構成時におけるアプリ配布サイズの増加は約3.5MB)かつデバイス上での軽快な動作が特長で、これにより、日本語音声合成機能を組み込んだiOS向けアプリを開発することができます。

 

【N2 TTSライブラリSDK(iOS向け)の特長】

1. iOSデバイス単体で、日本語文章に対する読み上げ音声の波形データ(リニアPCMデータ)をメモリ上に作成できます。

2. C言語ベースのAPIにより、C、Objective-C、C++等のプログラムから容易にライブラリを呼び出すことができます。

3. SDKにはiOSシミュレータ用の実行形式も含まれており、シミュレータを用いてアプリ開発を進めることができます。

4. 合成した音声波形データをiOS対応デバイス上で音声出力するためのサンプルソースが付属しています。

 

【今後の展望】

対応OSバージョン: iOS 4.3以降

対応開発環境: Xcode 4.6以降

入力文字コード: UTF-16

出力形式: 16kHzサンプリング、16bitリニアPCM

音声合成方式: HMM音声合成方式*1

ライブラリサイズ(含データ): 約6MB (1声質・9.3万語辞書利用、メモリ展開時(*)

 

【価格】

販売価格:30万円~

詳細はお問い合わせください。アプリの配布にはライセンスフィー(ロイヤリティ)が別途必要です。

 

以上

 

*1 HMM音声合成方式:統計的な音声モデルを用いる音声合成方法で、従来の音声波形をつなぎ合わせて合成音を生成する方法と比較し、品質を高く保ちながら必要なデータサイズを抑えることができます。 * 「Android」「Google Play」は、Google Inc. の商標または登録商標です。

* iOS商標は、米国Ciscoのライセンスに基づき使用されています。

* Xcodeは、米国およびその他の国で登録されたApple Inc.の商標です。

※ニュースリリースに記載された情報は、発表日現在のものです。 商品・サービスの料金、サービス内容・仕様、お問い合わせ先などの情報は予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。