株式会社KDDI総合研究所

参考資料

 

【用語説明】

 

➢エンコーダ:映像符号化を担うシステムを指します。映像符号化は、動画像信号を限られた帯域や容量で伝送蓄積するために利用する圧縮方法で、画像内や画像間の類似性を利用してデータ量を削減しています。例えば2016年8月から開始されているBSでの4K/8K試験放送では国際標準符号化方式であるH.265|HEVCが利用されており、もともと約48Gpbs必要とされる8K映像を80Mbps程度にまで圧縮して伝送しています。

 

➢デコーダ:エンコーダが出力した圧縮データを受信し、映像に復号するシステムを指します。映像符号化方式に対応した復号処理を用意する必要があり、一般に方式を跨いだ相互接続性は保証されません。

 

➢H.265|HEVC:ITU-TとMPEG(ISO/IECの下部組織)の合同により規格化された映像圧縮符号化標準で、現存する国際標準方式の中では最高性能とされています。国内の放送用途では、ARIB STD-B32第3部で規定されており、4K/8K試験放送などの運用規定にも採用されています。

 

➢H.265|HEVCマルチビュー拡張方式:H.265|HEVCの拡張規格として2014年7月に規格化された多視点映像に対応した符号化方式です。多視点に特有の冗長削減手段として異なるカメラ間の映像の類似性を利用して圧縮し、さらなる帯域削減効果を得られるのが特徴です。

 

➢フリーナビゲーション映像:競技会場で走り回る選手や審判、ボールなどの追跡情報をマルチアングル映像に加えて配信することで、ユーザが見たいアングルや被写体を任意に選択し、ゲームプレイヤ感覚で映像体験できるものです。

 

➢マルチアングル映像:競技会場に置かれた複数のカメラで撮影された映像をまとめて配信し、ユーザがカメラ選択を行ってディレクター感覚で自分の好きなアングルの映像体験ができるものです。

 

 

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