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世界初 バナー広告印象推測技術の開発 ~より魅力的で、より信頼感のある広告の提供に貢献~

2015年9月14日
株式会社KDDI研究所
株式会社クリエイターズマッチ

 株式会社KDDI研究所(本社:埼玉県ふじみ野市、代表取締役所長:中島 康之:以下KDDI研)と株式会社クリエイターズマッチ(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:呉 京樹、以下クリエイターズマッチ)は、バナー広告からお客様が受ける印象を事前に推測するコンテンツ解析技術を開発しました。本技術により、バナー広告の品質向上と広告制作作業の効率化が図れるとともに、お客様にとって魅力的で信頼感のあるバナー広告の配信が可能となります。

 

【背景】

 インターネット上では、日々、新製品やキャンペーンなどのお得な情報をバナー広告でタイムリーに提供されますが、広告の見た目によってはお客様に不信感を与えたり、お客様にとって有益な情報が正しく伝わらないなど、効果的な宣伝活動ができないという問題がありました。広告制作には高いスキルが必要とされ、そのスキルを補うために魅力的な広告を制作するための客観的指標や、効率的に広告を制作する方法などのニーズが高まってきました。

 

【今回の成果】

 この問題を解決するため、KDDI研とクリエイターズマッチは、バナー広告からお客様が受ける印象を事前に推測する技術を開発しました。お客様から収集した膨大な量の広告に対する感想から独自の印象指標を抽出し、深層学習(*1)を利用することで、広告に特化した30種類の印象項目(「お得感がある」「信頼感がある」など)を高精度に推測することが可能となりました。化粧品広告を用いた一般被験者243名による実証実験では、お客様が受ける印象を約71.7%という高い精度で推測することに成功しました。本技術を用いてバナー広告を提供する前に評価することで、不快な印象を与える広告を抑制すると共に、広告の品質向上や制作作業の効率化が期待できます。

 

【今後】

 本技術を用いて、様々な業種のバナー広告からお客様が受ける印象を推測する汎用的なエンジンの開発を進めていきます。開発した汎用エンジンは、クリエイターズマッチが提供する広告管理プラットフォームAdFlow(*2)や、KDDIの関連会社であるmedibaなどでの活用を予定しています。

 

 

 

 

 


※1:深層学習:人工知能などで利用されている情報を処理する方式

※2:AdFlow: https://adflow.jp

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